環境・省エネプロジェクト

 太陽光発電を始めとした再生可能エネルギーの利用やBEMS、HEMSの開発など、ハード・ソフトを問わず、環境・省エネ産業の経済に占めるウェートが益々大きくなっています。  また、我が国の産業・エネルギー政策の方向性も同様にシフトしてきています。  そのような世情の動きに鑑み、株式会社エイチ・アイ・ティでは、この度「環境・省エネプロジェクト」を新たな事業として加えることといたしました。

 これに伴い、衝撃緩衝剤αゲル等の開発者として著名な中西幹育氏が代表取締役を務める株式会社事業創造研究所と業務提携を結ぶこととなりました。  中西氏の関わってこられた技術分野は機械・化学を始めとして、農林水産業にかかわる分野から各種薬品・機能性飲食品に至るまで広範多岐に渡ります。  株式会社エイチ・アイ・ティでは、それら技術に関する市場調査・製品化・販売を手掛けると同時に、関連するソフト開発の分野への参入も視野に入れ、さらなる発展を目指してまいります。

新しいコンセプトのヒートシンク・熱交換器「スパイラルクール」

 スパイラルクールは右巻き、左巻きのコイルを重ね合わせ圧延することで表面積を確保し、高い熱交換能力を発揮します。LED照明のヒートシンク、お茶の亜臨界抽出用熱交換器等に採用されており、すでに、製造方法を含めて、日本、中国、韓国等で特許を取得しております。
 現在、これを用いて地中熱等の回収やデータセンターの冷却、植物工場の空調等への適用を目指し、熱交換能力に関するデータを取得すべく実験を進めております。
 

スパイラルクールのメリット

 ・スパイラルクールは押出平板ヒートシンクより最大約24%、放熱効果を改善させます。
   (同サイズ、同条件下、以下に詳細を記載。)
 ・表面積を増加させる一方、体積と重量を減少させることができます。
 ・XYZすべての方向からの風・流体等に対して効果を発揮します。
 ・柱状(曲面)の熱源にも巻きつけることで対応できます。
 

スパイラルクールの基本構造

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曲面への使用例

スパイラルクールのバリエーション

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LED照明冷却用


オイルクーラー用


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熱交換器用(スパイラル型)


各種機器冷却、太陽熱回収用にも


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熱交換器用(ストレート型)


スパイラルクールヒートシンクと押出ヒートシンクの放熱能力比較実験(2012年6月)

 ・同サイズのスパイラルクールヒートシンク及び押出しヒートシンクにセラミックヒーターを取り付け、20W印加したときのヒーター温度を測定した。
 ・同サイズ(100㎜×100㎜×20㎜)、同条件下においてスパイラルクールは押出し平板ヒートシンクより熱抵抗が最大約24パーセント低いとの結果を得た。
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 1.スパイラルクールヒートシンク-線径φ1.5㎜
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 2.スパイラルクールヒートシンク-線径φ2.0㎜
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 3.押出しヒートシンク
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スパイラルクールと押出平板ヒートシンクの放熱部分の比較例

 スパイラルクールの放熱部分の表面積は押出平板ヒートシンクのおよそ1.7倍であり、体積と重さは約半分となる。 イラスト1